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佐藤 駿

魚類の行動生態学・比較認知科学・進化生物学

私は、魚類(特にカワスズメ科魚類)を対象とした、行動・認知・進化に関わる研究を行っています。特に最近は魚類の親子間相互作用・粘膜給餌行動・協力と対立・向社会性・情動に着目し研究を行っていて、野外調査は主にザンビア(タンガニイカ湖)やブラジル(アマゾン川)で行っています。不在も多いですが、公演などの依頼も承っております。

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最近、私が出版した主著の科学論文

直近の三本を紹介します。他の実績関しては実績・競争的資金のページを御覧ください (写真をクリックすると論文のページまで飛べます)

コンビクトシクリッド

魚類の向社会性

2021年 Nat Comm

​霊長類などの向社会性(他者に利益を与える性質)を図る際に用いられる向社会性選択課題PCTを魚類であるコンビクトシクリッドに対して実施したらどうなるか調べてみました。結果、繁殖パートナーであるペア雌に対して実験個体(オス)は「自分とペア雌、両者が餌をもらえる選択肢」を好むことが明らかになりました。また、彼らの選択は実験パートナーが誰であったといった社会的条件によっても変化しました。これらの結果は霊長類の結果と類似しています。Nat commの二分野でEditor's Featured Articlesに選ばれました! ヤッタネ‼

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幼魚間の機能検証とBBJ

2021年 Behav Ecol

タンガニイカ産シクリッド・バリアビリクロミスの親保護下の幼魚間攻撃にはどのような機能があるかを調べました。野外観察と実験の結果、優位な幼魚は攻撃行動により親巣内の餌資源を兄弟から独占し、子育て期間を延長できることが明らかになりました。また、競争に敗れた劣位幼魚は他の巣にコソコソ入り込んで優位な幼魚に成り代わる「最悪な条件下の最高BBJ」戦略を持っている可能性があります。ちなみにこれの調査中、マラリアになり大変でした。ぼくもマラリアという「最悪な条件下」の最高の調査を行いました。あくまでマラリア条件下の最高です。

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幼魚防衛の限界

2021年 Front Ecol Evol

​タンガニイカ湖には多様な食性や生態を持つカワスズメ科魚類が極めて高密度で生息しています。そんな環境で縄張りや自分の子供を守るためには適切に注意を向ける対象を定める必要があります。このような状況下で子供の守る親はどのように認知資源を振り分けているか、さらにそれには限界があるかを調べました。結果、親魚は自身と自身の子供の状況に応じて注意すべき侵入者を変化させていること、その結果として脅威度の低い侵入者に対する警戒が疎かになってしまうことが明らかになりました 。調査から出版まで7年かかってしまった。

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